晩白柚ルポルタージュ

熊本に住む30歳の独身男性が旅行・キャンプ・カレーについて語ります

あなたのおかげで

2017年9月15日

カンボジアは4日目、最終日です。

昨日までにアンコール・パスを使い果たしてしまいました。もう、アンコールの遺跡群を訪れることはできません。20時過ぎの日本に戻るフライトのため、サマスさんに18時に送迎をお願いしています。それまでいったい何をして過ごせばいいのか‥。ベッドに仰向けになり、天井をぼおっと見つめながら考えます。天井にぶら下がった扇風機が首を振りながらブー‥ンと寂しい音を発しています。

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「オールド・マーケットを冷やかしたあとに、博物館にでも行ってみるか‥。」

4日お世話になったタケオゲストハウスに別れを告げます。ゲストハウスの割に、同居人の存在が皆無だったので、少し寂しかったというのが率直な気持ちです。いや、同居人といえば、2日目の夜にシャワールームに現れた特大のバッタがいたか。ふっ‥と笑いがこみ上げたところで、ゲストハウスを後にしました。

 

オールド・マーケットは、昨夜タクミくんと遊んだパブ・ストリートの南側に位置します。歩いて20分もかからないほどでしょうか。トゥクトゥクを使ってもよいですが、節約します。

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一昨日訪れたプサ・ルーよりもその規模は小さめ。しかし生肉や発酵食品を並べた一画に近づくと、あの時嗅いだのと同じような強烈な臭いが鼻の奥を刺激します。

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マーケットの一画にある食堂で遅めの朝食。1日目にも食べたルック・ラックと、ココナッツ・シェーキ。シェーキは乾いた喉を潤すのにたまらなく良いです。

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時間があり余っているので、シヴォタ通りにあるショッピングセンター「ラッキー・モール」に寄り道をします。1階に食料品売場、2階にハンバーガーショップ、3階に書店などが並びます。日本によくあるようなショッピングセンターと、その雰囲気はまったく同じです。食料品売場でスプライトを買い、ハンバーガーショップのベンチで1時間ほど昼寝。

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これほどまで時間を持て余してしまうとは、思いもよらなかったわけですが、他にすることもないので、さっそく今日の最終目的地である「アンコール国立博物館」へ向かいます。こんなことなら、昨日の夜、派手に金を使ってしまうんではなかった(前回の日記は、パブ・ストリートの詳細を一部省略しています)、サマスさんにトンレサップ湖にでも連れて行ってもらうんだった‥と悔やむ僕でした。

 

アンコール国立博物館は、タケオゲストハウスから歩いて10分ほどのところに位置しています。アンコール遺跡から出土した石像やレリーフ等々が展示されています。途中途中で上映されるビデオは日本語音声に切り替えることができますが、説明文は基本的に英語かクメール語なので、石像たちが発するアンコールの雰囲気をなんとなく感じ取る程度しかできません。それでも、3時間ほど余っている時間は、この場所で使い果たすほかに僕に道はありませんでした。

最後はフルーツ・シェーキを飲み、博物館の中庭をぼーっと眺めながら18時の閉館を待つという有様でした。

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「サマスさんが迎えに来るまで、もう少し時間がある。こういう時は、リーリーだ」

3度目の大衆食堂、リーリー。おそらく最後になるであろうアンコールビールと、焼きビーフンのようなもの(名前は忘れました)。カンボジアで食べた料理は総じて麺類が多かったですが、どの味付けも舌が唸りました。熊本にカンボジア料理店が見つからないのが残念でなりません。

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タケオゲストハウスに戻ると、サマスさんのトゥクトゥクが停まっているのが見えました。サマスさんは僕の姿が目に入るなり笑顔で手を振ってくれます。

「この人の屈託のない笑顔を見るのも最後だな‥。」

そんな思いがよぎって、何か涙腺が刺激されました。カンボジアのどこにでもいそうなおっさんで、どこか憎めない。それがサマスさんでした。

 

シェムリアップ国際空港のエントランスにトゥクトゥクを横付けして、サマスさんは僕を送り出してくれました。

サマスさんは僕に握手をしながら、

「またシェムリアップに来てくれよ。君と俺は、フレンズだ。いつでも呼んでくれ。気を付けてな」

僕はサマスさんの手をぐっと握り返しました。

「あなたのおかげで、すばらしい時間が過ごせました。僕はまたすぐに戻ってきます。お体に気をつけて。ありがとう。さようなら。」

 

 

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