晩白柚ルポルタージュ

熊本に住む33歳の日記です。 2019年5月までトロントでワーホリをしていました。一人旅、カレー、キャンプなどについて書いています。

JOURNEY to FOREIGN COUNTRIES

明日の夜、カンボジアに向けて出発します。

旅行が好きだと謳っておきながら、海外の地を踏んだのは過去に2回、一昨年のフランスと昨年のアメリカだけです。しかしささやかな自慢なのは、いずれの旅においても、パックツアーなどを使わず、航空機から宿泊先の手配まで全て自分で行ったということです。

自分の旅の原点は、大学2年生の時に福岡から東京まで3週間かけて行った自転車の旅です。就職してからもしばらくの間は国内旅行が主でした。しかし、27歳の時に沢木耕太郎の「深夜特急」を読んだことは、自分の中の大きなターニングポイントになりました。海外には僕の知らない何かが溢れている。それらをこの目で見て、もっと人生の糧を増やさなければ‥。

そうして人生で最初に訪れたのがフランスのパリでした。海外で初めて見た風景は、エトワール広場の凱旋門の上から見た、シャンゼリゼ通りをはじめとしたパリの街並みです。9月だというのに冷たい風が吹きすさび、顔に当たるのが心地良かったのを覚えています。海外旅行の原風景、といえばこの1枚になると思います。

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昔話が過ぎました。フランス・アメリカを経て今回の旅はカンボジアになりますが、なぜカンボジアなのでしょうか。

一つに、これまでの海外旅行がキリスト教圏を巡る旅だったので、次は仏教圏へ行きたい、というのがあります。フランスで見た修道院や宮殿は「ヨーロッパへ来たんだなあ」と思わせてくれる荘厳さを持っていました。他方、インドや東南アジアの仏教遺跡は、日本やヨーロッパとは明らかに異質な建築様式です。いつだったか写真で見ましたが、巨大な仏頭が木の根の中に埋まっているというような場所もあるらしく(これはタイ・アユタヤ遺跡のワット・マハタートという所)、そのスケールたるや、日本にいては全く想像に及びません。是非ともこの目で確かめてみたい。

もう一点は、この旅は「インドへ行く前の肩慣らし」であるということ。「晩白柚東京譚」でも何度か述べていますが、僕は最終的にインドへ行きたいのです。しかしインドと言えば灼熱の太陽の下、衛生環境は良くなく、少し気を緩めるとたちまちトラブルに巻き込まれる、というイメージが付きまといます。沢木耕太郎はインドへ行く前に東南アジアを訪れた。僕もインドへ行く前に、まずは砂埃舞う途上国で肩慣らしをするのだ‥。そんな思いで、カンボジアを選びました。

余談ですが、僕は英語をまるで話せません。いや、まるで、というと語弊がありますが、稚拙な中学英語を並べることぐらいしかできません。読み書きはある程度できるのですが、いやはや、まさに我が国の英語教育の弱点が露呈した格好ですね。しかしフランス・アメリカに比べてカンボジアの皆さんは僕と同じようにカタコト英語でしょうから、一周回ってなんとかなるのではないかという気がしています。カンボジアの方とどんなやり取りをしたのか、面白おかしくご報告できたらと思っています。