晩白柚ルポルタージュ

熊本に住む33歳の日記です。 2019年5月までトロントでワーホリをしていました。一人旅、カレー、キャンプなどについて書いています。

持っててよかった!秋キャンプギア5選

晩白柚です。

先の記事でお伝えしたとおり、11月上旬に秋キャンプに行ってまいりました。その際、「ああ、この道具持っててよかったなあ」と思うことが多々ありましたので、備忘としてそれらの道具を紹介させていただきます。

ひととおり書いて気づきましたがほどんどが焚き火道具です。焚き火をやらない方はあまり興味を惹かれないでしょう。冬に焚き火をやる方も少数(?)かもしれないので、秋キャンプ限定の記事になっております。

 

第5位

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いきなりド定番ですみません。THERMAREST(サーマレスト)のクローズドセルマットレス「Z Lite Sol」です。キャンプをやっている方なら誰でも知っているので紹介するか迷いました。

しかし僕と対照的にマットなしで一晩明かした父が「床冷えがすごくて眠れなかった」と言っていたのを見るに、「やはりマットは大事だなあ」と痛感したので、5位としました。

Zライトソルには183センチのレギュラーと130センチのスモールがあり、僕が持っているのはスモールです。体をまっすぐにして寝ると足がはみ出てしまいますが、僕はいつも足を畳んで寝るので寒いと思ったことはありません。厳冬期以外なら万事OKです。安心のアメリカ製。

スペック(スモール)

  • カラー:シルバー/レモン
  • サイズ:51×130cm
  • 重量:290g 410g
  • 材質:架橋ポリエチレン
  • 厚さ:2cm
  • 収納サイズ(長さ×直径):51×10×14cm
  • R値:2.0
  • 価格:4,800円

 

第4位

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ここから全部焚き火グッズになります。ファイヤーサイド「ファイヤーブラスター60」です。所謂火吹き棒ですね。これも火吹き棒の中では定番中の定番かと思います。
「やべ、ちょっと見てない間に火が消えそう!」とか「今からがっつり高火力で料理をしたい!」という時に活躍する火吹き棒。これに慣れてしまうと、焚き火の火力調節が著しく不便になります。

正直言ってファイヤーブラスターでなくとも火吹き棒でさえあればなんでもいいとは思います。なんとなくデザインが映えるのでこれを使っている次第です。安心のドイツ製。

スペック

  • サイズ:長さ約600mm
  • 重量:120g
  • 材質:アルミ、ブナ材、牛革 
  • 価格:4,300円

 

第3位

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ユニフレーム「ファイアグリルヘビーロストル」です。これは焚き火台にファイアグリルを使っている方限定になりますが‥。

ファイアグリルにはバーベキュー用の網が付属しています。ごく一般的な焼き網です。皆さまご承知のとおり、この焼き網でバーベキューをするととにかく掃除が大変なんです。いくらタワシでこすっても、網にくっついた油まみれの食材が落ちてくれない。

その点、ステンレス無垢棒を使ったこのヘビーロストルでバーベキューをすれば、食材がこびり付くことがほとんどありません。タワシでこすればどんな汚れもほぼ落ちます。今回のキャンプで肉を焼きましたが、後片付けが本当に楽ちんでした。

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こんな感じでバーベーキューできます

ただし、棒の棒の隙間が少し大きいので、小さな食材を乗せてしまうと落っこちてしまう点は注意が必要です。

スペック
  • サイズ:約335×335mm
  • 材質:ステンレス鋼
  • 重量:約1.3kg
  • 価格:3,000円

 

第2位

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CAMP MANIA PRODUCTS「FIRE HANGER」です。

用途はトライポッドと同じです。ダッチオーブンやケトルを吊り下げ、高さを自由に変えることで温度調整ができます。別売りの「ファイアハンガーテーブル」を使えば、スキレットや前述のヘビーロストルまで乗せて温度調整が可能です。焚き火で料理を楽しむ場合、もはやこれがないとはじまらないというほどに活躍しています。

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色々なものを乗せられるという点がトライポッドとの違い

兎にも角にもキャンプ映えする、というのが持っててよかったいちばんのポイントです。少なくとも熊本界隈では使っている人を見たことありません。晩白柚のキャンプシーンでは必ずこのギアが登場しています。

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スペック

  • サイズ: <ベースポール>全長112cm / 直径16mm、<ハンガーA>54cm(有効長32cm)、<ハンガーB>61cm(有効長39cm)、<テーブル>全長:61cm(有効面積 25cm × 25cm)
  • 素材:鉄
  • 重さ: 3.02kg+1.47kg 
  • 価格:9,800円(ベースボール+ハンガー)、8,200円(テーブル)

 

第1位

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写真を撮られ慣れていない晩白柚ですみません

栄えある第1位はWORKMAN「コットンキャンパーPlus」となりました。敬愛するキャンパーでワークマンアンバサダーの「サリー」さんがワークマンと共同開発したもの。ガワはオールコットン100%で、とにかく焚き火に強いです。見た目もオシャレでグッド。まさに焚き火をする人のために生まれてきたウェアです。

もともと「コットンキャンパー」が先行発売されたものの、防寒性はさほど高くなかったため、内側にポリエステル製のライナーベストが加えられたものがこの「Plus」です。とはいうものの防寒性能が格段にアップしたわけでもなく、僕は中にユニクロのフリースとウルトラライトダウンジャケットを重ね着することで寒さに難なく対応しました。

焚き火に強いとはいえ、穴が空かないわけではありません。今回のキャンプでこのウェアに1箇所穴を開けてしまいました。しかしコットンキャンパーだからこそ1箇所で済んだもの。これがダウンジャケットや化繊のウェアだったと思うと‥。性能や値段、デザインを総合して1位とさせていただきました。

スペック

  • サイズ:LL
  • 対応身長:175~185
  • 対応胸囲:104~112
  • 胸囲:120
  • 着丈:77
  • 裄丈:88.5
  • 価格:3,900円

※僕は身長170センチですが、Mサイズだとかなり小さい印象でした。自分の身長+αのものを買うとよいと思います。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。コットンキャンパーPlusは今年発売されたばかりなので、まだまだ使ったことがない方が多いと思います。少なくとも秋キャンプであれば大活躍すること間違いなしなので、値段も安いですしおすすめですよ。

晩白柚の全身写真を出してしまい恥ずかしいことこの上ないのですが、温かい目で見ていただければ幸いです。長くなりましたので、また次回。

 

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焚き火よ聞いてくれⅡ~父と秋キャンプに行ってきたレポート

晩白柚です。

前回の記事の冒頭に書いたとおり、11月8・9日にかけて父とデュオキャンプに行ってまいりましたので、その模様を写真をまじえてダイジェストでお送りいたします。

今回お世話になったのは阿蘇・南小国町の「ゴンドーシャロレー」さんです。キャンプ場の詳しい情報は次の記事でお伝えします。高規格とまではいきませんが、隅々まで清掃が行き届いていて、快適なキャンプ場でしたよ。

 

 

設営

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ここが今日お世話になるサイトです

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小ジワが寄っていますが‥

テントはテンマクデザインのローリーポーリー1.8です。現在は廃盤品です。ソロ用ですが男2人でもなんとか寝れます。

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設営中につき散らかっております

タープは同じくテンマクデザインのムササビウイング(TC焚き火Ver)です。タープポールはテンマク純正のデュラスティックを持っていましたが、微妙に高さが足りないので、現在はDOD製のポールを使っています。

 

とりあえずビール

なにはなくともキャンプ場についたらビールを開けます。飲みながら設営します。ビールはなるべく飲んだことがない、いいやつをチョイスします。

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今回はエチゴビールを選んでみました

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やっすい軍手ですみません

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よーく見てください。この缶、上下逆にラベルが印刷されています

ビール大好き人間を豪語している僕ですが、今回のビールの味は‥忘れました。

 

火起こし

もはやキャンパーには定番ですが、麻縄を解いたもの+フェザースティックにファイアスターターで火花を飛ばすことで火起こしをします。

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DUG製のファイアスターター

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バトニングをする晩白柚父

 

キャンプ飯?

グループキャンプの時は、粉からピザを焼いたり、ダッチオーブンでなにかしら豪勢な料理にチャレンジしますが、ソロやデュオ、特に今回のように父とふたりという男のむさ苦しいキャンプにおいては、料理をするのがとにかくめんどくさいです。

こういう場合、ちょっといいソーセージを焼き、ちょっといい餃子を焼き、ちょっといい肉を焼いてごまかします。キャンプ飯を作らなくたっていいじゃないか!

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ソーセージだけで正直腹いっぱいになった

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熊本市民なら誰しも知ってる「弐ノ弐」の餃子

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料理は熾火で、というセオリーを無視してます。皆さんはマネしないで

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泥酔して、〆によくわからないまま鴨鍋うどんを食べた

 

ビールを2リットルほど飲み、ほどよく酔ったあとに日本酒を燗にして飲みました。熊本の酒造で、純米大吟醸のちょっといい酒だったのですが‥ラベルを写真に撮るのを忘れてしまいました。

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日本酒を温めるのにトランギアのケトルがちょうどいい

そのあとさらにフォア・ローゼズをホットにして飲みました。さすがに気持ち悪くなりました。

 

夜も更けて‥

このサイトからは阿蘇の内輪山を非常にきれいに眺めることができます。絶好のロケーションです。「ゴンドーシャロレー」は雲海が見えるキャンプ場として有名で、今回は雲海とまではいきませんが、夕暮れも相まって幻想的な風景を拝めました。

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夕暮れの阿蘇内輪山

この記事で「プリムスの2245ランタンが最高」と書きました。今回のキャンプにおいても活躍してくれました。ほんの少し暗いサイトになりますが、そこがいいんですよね。

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このキャンプ場はかなり寒いので、ガスランタンはますます光量が弱くなりました

また、スノーピークのノクターンも活躍してくれました。

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風が強いとすぐに火が消えちゃうのはご愛嬌

 

翌朝

次の日は父も僕も前日の暴飲暴食で猛烈に胃が痛く、体が朝食を一切受け付けませんでした。ひたすらコーヒーだけを飲み、朝の内輪山をぼーっと眺めながら、撤収まで時間が過ぎていきました。

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これしか飲めない

キャンプという非日常性から、ついつい酒をたくさん飲み、肉をひたすら食べてしまいましたが、たとえ32歳の僕でも翌日の体調を考えると無理をしちゃいかんよなあ、と反省が残るキャンプでした。

 

最後に

まとまりのない記事になってしまいました。翌日は辛かったものの楽しいキャンプだったことにかわりはないので、この楽しさが少しでも読んだ方に伝われば冥利に尽きる所存であります。

また、お話しているとおり今回は父とデュオキャンプでした。僕は日頃から父と飲みに行き、他愛のない話をしたりするので、別段これが父と子の会話する特別な機会というほどではなかったですが、親子(60代と30代)で焚き火を見ながら話をするというのもなかなかオツなものなので、機会があれば実践すると楽しいかもしれません。

今回のキャンプを通じて、「ああ、この道具あってよかったなあ」と思う場面が多々あったので、追って「秋キャンプに持っててよかった道具○選」をお伝えする予定です。

長くなりましたので、また次回。

 

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追記

皆さまブコメありがとうございます!

 

ふふふ、いいでしょう。楽しさがお伝えできたら幸いです!まなおさんはバンコクにいらっしゃるんですよね。タイのキャンプ事情ってどうなんだろう?ご興味があればぜひ(笑)

寒くなってきたので、日本酒を燗にすると体もぐっと温まりますよ~。僕はめんどくさがりなので、キャンプ用のケトルで直で温めてしまいましたが、ちろり(こういうの)をキャンプで使っても雰囲気が出るようです! 

キャンプは設営が終わった昼過ぎから夜更けまでずっと飲食タイムなので、時間が大量にあるせいもあって暴飲暴食してしまいますよね‥。翌日に体調悪くなって帰るのではなく、気持ちよく帰るのが本当のキャンプなのかもしれません。。

全然関係ないですが、ごーよくさんのブログを読んで、同じテンマク愛好家としてサーカスが欲しくなりました(笑)

今さらお伝えしたいプリムス2245ランタンの魅力

晩白柚です。

キャンプが好きと言いながら、キャンプの記事が3年前のもののみという体たらく。すみません。実際はもっとキャンプにいそしんでいるのですが、ものぐさが起因して書いていませんでした。これからはキャンプ場のレビューなども定期的に掲載させていただきます。

今回はフランス編の途中ではありますが、僕が長い間メインで使用し、手持ちのギアの中で1番といってよいほど気に入っている「プリムス2245ランタン」について、その魅力を紹介していきたいと思います。

 

2245ランタンとは

PRIMUS(プリムス) IP-2245A-S ランタン【日本正規品】

2245ランタンはイワタニ・プリムス社が発売しているランタンの一種です。

イワタニ・プリムス社は日本のイワタニとスウェーデンのプリムスが合同で設立したアウトドアメーカーで、ルーツであるスウェーデンのプリムスを辿ると100年以上の歴史があります。

2245ランタンもマイナーチェンジを繰り返しながら長い歴史を積み重ねていて、われわれのお父さん世代の方も昔から使っているという話も耳にするほどです。

 

2245ランタンの魅力

①シンプルでかわいい風貌

皆さんはランタンというとどんな外観を想像しますか?中にはフュアーハンドのようなハリケーンランタン(※下の画像のようなもの)を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。

FEUERHAND(フュアーハンド) ランタン 276 マットブラック ドイツ製 キャンプ アウトドア [並行輸入品]

これはこれで風情があって格好いいのですが、僕はランタンといえばガスランタンが浮かびます。つまり土台にガスカートリッジ(OD缶という)があって、その上に燃焼機構があって、発行体があって‥というような。それらランタンらしいポイントをシンプルにすべて体現しているのが2245なのです。

公式サイズは8.3×8.3×12.7cmとかなり小ぶりで、なんとなくかわいいです。余計なものを取り払い、主張はしないけれど洗練された、いかにもランタンらしいフォルムが、男心をつかんで離さない大きなポイントです。

 

他社モデルに比べて明るい

2245はその小さなサイズから、ファミリーキャンプなどよりも、登山やソロキャンプで使う方が多いと思います。同様の用途に使われているであろう、同サイズの他社モデルを以下のとおり比べてみます。

メーカー プリムス スノーピーク コールマン
商品名 2245 ギガパワーランタン天オート フロンティアPZ
明るさ 約370ルクス 80W 約108CP/80W相当
値段 ¥10,500 ¥7,500 ¥4,980

370ルクスが結局何Wなのか導くのが難しいのですが、少なくとも100W以上の出力はあります。他の2社に比べて明るいことがわかります。ただしそれ相応の値段はします。

経験上、100W相当あればソロ・デュオキャンプではじゅうぶんです。メインランタンとしてサイトを明るく照らしてくれます。80Wになるとちょっと心許ないのではないかという気がします。

(※補注)EPIのMBランタンオートが同サイズで400ルクスでした。ごめんなさい。ただEPIは2245の2.7倍くらいガスを食うようなので燃焼効率は2245のほうがよいのかなという気がします。

 

③明るいとはいうけど、少し暗い。だがそこがよい

②と矛盾しているようですが、聞いていただきたい。他社モデルと比べると明るいですが、本音をいうとほんの少し暗いのです。でも、それがいいのです。

ガスランタンの中には、コールマンのノーススターのようにえげつない明るさを放つものがあります。けだしノーススターの使い勝手はよいですし、ファミリーキャンプなどには向いています。しかし僕からすると、キャンプであそこまでの明るさは必要ないと思います。

2245はフロストガラスということもあってほんのりとした光を放ちます。そんなやさしい光で照らされた、ちょっとだけ暗いサイトは、なんとも情緒があっておだやかな気持ちにさせてくれるのです。

その絶妙な明るさから、

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このように木につるしてメインランタンとして使ってもよいですし、

 

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テーブルに置いてサブランタンとして使うこともできます。

これらの写真からも、ぎらぎらした光というより、暖かみのあるやさしい光が放たれていることがご承知いただけると思います。

 

フロストホヤ vs クリアホヤ論争

現在の2245に付属しているホヤ(発行体を囲むガラスのこと)は、フロストタイプ、つまりすりガラスが採用されています。

PRIMUS(プリムス) ランタンホヤIP‐2245、2248、EX‐3230用

如上のとおり、2245はほんの少し暗いランタンなので、フロストガラスをクリアガラスに換装する方がいらっしゃいます。そうすることでより明るくなる狙いがあります。プリムスに純正のクリアタイプはありませんが、EPIのクリアタイプが応用できるようです。

どちらがよいかと言われれば、僕はフロストガラスのままがよいと思っています。ほんの少し暗い、ほんのりとした明るさこそが2245の醍醐味なので、クリアガラスに変えてしまうことは粋ではない、そんな気がしています。

 

最後に

キャンプに行ったことがない方、興味ない方にもわかるように書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。人それぞれに好みがありますので、俺はスノーピーカーだからギガパワー一択だ!という方もいれば、そもそも俺はガソリンランタン派だ!とおっしゃる方ももちろんいらっしゃると思います。

しかし、まだLEDランタンしか持っていないとか、他のガスランタンを持っているけれど、この記事を見て興味が出たという方がいれば、冥利に尽きる所存であります。

 

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焚き火よ聞いてくれ~2017年8月キャンプ記

9月の帰国から1か月に渡って書き散らかしてきたカンボジア旅行記が、ようやく一区切り着いたので、今日は趣向を変えて、親友・イトシマオと8月に出かけたキャンプについて思い出してみます。

イトシマオは福岡在住。今回は僕が福岡に出張するかたちでキャンプをします。父に借りた車に自前のキャンプ道具をあれこれ載せ、福岡は糸島に向けて出発。一人で運転するのは実に4年ぶりでしたが、冷や汗が止まらない高速道路を無事に切り抜け、イトシマオ宅に到着。

今回お世話になるのは「白糸オートキャンプ場」。ほど近い場所に、福岡県の指定名勝である「白糸の滝」があります。この日は土曜日だったので、白糸の滝でひとつ涼もうではないかという家族連れの方々の車で道路は大渋滞して、キャンプ場に車を入れるだけでも一苦労でした。

 

 

設営 

前置きが長くなりましたが、設営です。

僕たちが借りたサイトは一画ごとに洗い場があります。タイル張りの趣ある洗い場です。

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なにはともあれ、テントを張る前に、タープを張る前に、まずはビールを飲まなければなりません。チェアとテーブルをサイトの真ん中にでんと組み立て、その上にビールを広げて乾杯。カンカン照りの真夏日です。汗が吹き出す体にハイネケンが染みます。

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テントを張り終え、タープを張ろうとしたところで、アクシデント発生。イトシマオ宅から持ってきたと思われたタープが、車内のどこにも見当たりません。

 

「まあ、晴れてるし、テントさえあれば十分だろ。」

 

能天気な我々であります。

 

燻製

次いで、燻製の準備です。

今回の燻製の食材は、ベーコン、サーモン、手羽先の3つ。サーモンと手羽先には、表裏に満遍なくクレイジー・ソルトを振って、キッチンペーパーの上で1時間ほど陰干しします。

本当は前日からソミュール液に漬けて下味をつけるべきですが、面倒なのと、塩で味をつけるぐらいがワイルドで男らしいのではないかという勝手な判断です。

 

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最終的にこのような具合になりました。スモークチップにピートパウダー混ぜたので、色合いがほんのりと濃く、風味も豊かになっています。

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メインディッシュ

当初は「ローストビーフを作ろう」と企んでいました。しかしどこのスーパーを探してもブロックの牛肉が見つからなかったので、巨大なステーキを焼く路線に変更。

スキレットで豪快に焼き上げていきます。蓄熱率の高いスキレットで焼くステーキは、自宅で食べるものとは一味違います。

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スーパーで捌いてもらった鯛(だったはず)とイカ、そしてエビを鍋に入れ、オリーブオイルとクレイジー・ソルトで炒めただけの単純な料理。ワイルド過ぎる絵ヅラであります。

ちなみにこの鍋は、ダッチオーブンを持っていなかった学生時代にイトシマオと買ったもので、幾度となくキャンプで活躍してきた思い出深いアイテムです。

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最後に挑んだのは、タイ料理・カオマンガイ。

しかし、ナンプラーをはじめとする主要な材料を、まさかスーパーの駐車場に置き忘れて来てしまったため、このカオマンガイは不完全な出来栄えに。米の上に乗っている鶏肉は美味しいけれど、米は炊けておらず、芯が残ったまま‥。

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焚き火のあかり

夜も更けてきました。

まずテーブルの上で点けたのはプリムス2245ランタン。僕がもっとも気に入っているキャンプ道具のひとつです。いかにもランタンらしい風貌がかわいらしいです。

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そしてスノーピークのノクターン。ピンボケしているのはご愛嬌。

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しかし、なんといっても、やはり僕たちの心を癒やすのは焚き火の炎です。

ゆらゆらと揺らめく焚き火の炎は、いつまで眺めていても飽きることはありません。そしてその炎は、僕たちを包み込んでくれるかのようにあたたかい。焚き火を見つめながら、寝るまでイトシマオと色々な話をしました。

40歳になっても、50歳になっても、60歳になっても、こうして親友と焚き火の前で語り合えたら‥。サントリー・ウイスキー・ホワイトのホットをシェラカップですすりながら、僕は何か嬉しい気持ちで満たされたのでした。

 

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2017年8月19日、20日

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